SORASHIGEBOOK 2023.4.2より、文字おこしです。
私は4月で看護師3年目になります。1年目のときに私の目に映った3年目の先輩は何でも仕事ができて頼もしくてかっこいい偉大な存在でした。
しかし私は3年目になるにも関わらず、まだまだ先輩の力を借りずには仕事ができず、同期からも後れを取っていて、焦って失敗しては繰り返して正直毎日苦しいです。私はそんな自分が情けないです。ずっとなりたかった看護師の夢を叶えられたのにこんなはずじゃなかった、なんでこんなにうまくいかないのかと悩む毎日です。シゲ部長はお仕事をしていて理想と現実にギャップがあるときはどのように考えていますか。
よくわかりますけどね。僕なんて未だにそれを言い出したらきりがないですよ。先輩方の35、36なんてさ、いかに大きく見えたことか。本当に今の自分なんてと思いますよ、立場で思えば、レベルで思えばね。
ただですねもうしょうがないっす。ていうかこれあんまり無意味で、その悩みって。人によってやっぱり成長する速度って違うと思うんですよね。でも成長してるんですよ。植物を育てたことある人はあると思うんすけど、同じ高さで育ってはいかないでしょ、水あげても、同じように植えても。なんかそれってやっぱさ、そんな持ってる種の性質があってさ、やっぱり早く育つ人早く育つ。でもその代わり、早く枯れるパターンもあるし、もちろんどんどん伸びていく人もいるだろうけど、このね、何かいわゆる準備期間とか、準備期間というか成長速度みたいなのって本当に人によって違うと思うんですね。それをね、隣の人は自分の先輩はとか思うのって、本当無意味だと思うんですよ。
わかりますよ気持ちは。僕も未だにそういう瞬間もある。けどね、他者との比較の中に幸せはないね。と思う。それは、例えば自分が成長が早い場合でも、「あの人より自分は早く育ってる、できてる」なんて思う、そういうちょっとした優越感も、幸福には直結しないと僕は思うね。
やっぱり自分の中にしかないと思う。できないなら借りればいいじゃない、と。力はね。全てができる人なんてさ、パーフェクトな人なんていないようにさ、持ちつ持たれつでやっていきゃいいし、自分の得意なところを伸ばしていきたいし、できないってわかってる方が成長できると思うね。1回失敗しないとね、よく舞台とか結構やってるとね。失敗した方がいいんすよ。失敗すると「自分失敗しやすい、ここ苦手だ、どうしようか」わかるからそこを埋めていく方がいいよね、失敗せずに行く人はね、失敗したときね、ガクっていくっていうのもね。自分もそういうことを経験したこともあるし、周りを見ててみたこともあるし、それで結局は自分の中にしかない。いいじゃん看護師になれたんだからさ。自分のペースでやってけばいいじゃない。情けないよ。俺だって俺はなんて情けないんだと思うことはありますよ。
でもやっていくしかない。うん。いいじゃん、自分は看護師になれたんだからって。情けないなと思うけどさ。それでも俺は人前に立ってさ、歌って踊って芝居して、ね。そんな恵まれたことやってんだから、悩めよって思うよね。
悩めよお前、みたいな。悩んでもっとでかくなっていけよって。急ぐじゃなくてね、急がずにね、大きくなっていけばいいんです。自分のために水をあげていけばいいんですよ。
