【文字おこし】水をあげないことには、どんな花かも、花が咲くか否かさえも分からない。それでも水をあげていかなきゃならないのが人生。-SORASHIGAE BOOK 2022年3月6日-加藤シゲアキ

2022年3月6日放送 SORASHIGAE BOOKより、いい話だったので書き起こしです。

 

ミアキス・シンフォニー最終章読みました。シゲさんに感想をおくらねばなとメールを打っています。前半はまりなが自分の感情や状態をいろいろな人の愛の定義に当てはめて自分を観察しているなと感じました。フロムの言う愛、父の言う愛、中林くんの母が言う愛、人それぞれ言うことが違っていてそれをまりなが自分の中で転がしていく。私はまりなが自分の「愛するとは」を見つけて欲しいと思いました。みんな人それぞれ愛の定義が違うからきっとまりなにもあるんだろうなぁと。そこに行き着いて欲しいと思いました。あと最終章読んでいて印象的だったのは、まりなが愛することに盲目になっていて、愛されるシーンが無いことです。私は、幼い人は自分が愛された愛し方で人を愛すると思うのです。まりなが例え両親から愛されてこなかったとは思えないのですが、徹底しているまでに愛されるシーンがないのでこれがキーになるのかなと妄想がはかどります。人から愛される経験をして人を愛することを知るのかなぁと。
あとまりなが谷川のサロンで「就職に疑問があるので」といっていた台詞は、まりなが就職に疑問てどんな疑問があるんだろうとちょっとハテナでもありました。((∵)あーまー、あれはだからまあ抗弁、方便というかね)言い訳で適当に言った台詞だろうからそんなに気にしなくていいのかも知れませんが、なんだか適当に書かれたように感じてちょっと気になりました。((∵)あー、だから適当に言ってんだよね、まりなが)まりなが谷川と迎合するシーンは胸熱でした。ただしの家族は前回までの話でどん詰まりに感じていたので、これに風穴を開けてくれるのもまりなかなと期待しています。

 

加藤:すごいでも読み込んでくださって、ありがたいなと思います。まあどうですかね、人から愛されてないから人を愛せないとは言い切りたくないんですけど、でもそういう話って、よくある負の連鎖みたいな話って言うのもまああるにはある事実だったりするんでね、こう、どういうふうに人を愛するのかって言うところの話は、なんかわかんないじゃんて言う。結局パターンがないんだよね。なんか、フロム読んだほうがいいですかっていうメールとかも来てるんすけど、ほんとどっちでもよくて。でもフロムもさ、すごーい長い「愛すると言うこと」について語った本なのかと思いきやそうではなくて、もう自分で見つけるしかないって話なんだよね、愛するという技術を習得するには。これはもう修練、習得するには鍛錬しかないんだよね、何でもそうだけど。うんとー、4回転アクセルをさ(笑)、4回転アクセルを簡単に、最初からできる人はいないよね。何度も何度もチャレンジして、できるかどうかも分からないけどチャレンジする。でも諦めないってところで、ああいった技術を習得していくような話で、誰から教えて貰っても、その答えは無いっていうのはさ、わかるよねーでもねw。生きるってそういうことだよねみたいなさww。だからマジでさオレ、人にアドバイスを求めないのってさ、そういうことなんだろうなって思うんだけど、なんかさ、誰も教えてくれないって言うか、その人のパターンを、その人を「あなたはどうやって愛を見つけましたか」って聞くことはできると思うんだけど、同じようにしたからって自分も愛を見つけられるとは限らないし同じようにできないっていう。十中八九ね。て思うと、自分で見つけていかなきゃいけないことだらけって言うかさ。小説の書き方もそうだし。
あのーーーー、まあオレが言われることも無くは無いんだけどさ、なんか上手く唱えないとかさ「ボイトレ行けよ」みたいなさ、言ってくる人いるんだよね。でもさ、ボイトレいって全員うまくなるんなら、全人うまくなるよね笑。いや行ってるしね。行ってる人は行ってるし。ボイトレ行ったら上手くなるとかさ、ダンスレッスン行ったら全員上手くなるとかさ、いやいや、そんなわけないって言うか。持って生まれた種に水をあげるって言うことだと思うんだけどさ、練習とか鍛錬とかは。だから愛するってことも種は人間の中にあるってオレは信じてるけど、でもどういう花かは、種の中身はみんな知らないんだよ。誰も。チューリップが咲くかも知れないしアジサイが咲くかも知れないし、でも、水が無くて咲くってことはないんだよね。ちょっとでもあげていかないと。サボテンでも水あげていかなきゃいけないし。それはわかんないじゃん。じゃあチューリップならチューリップで、どれだけ色鮮やかでどれだけの高さで、どれくらい成長してとか。水あげてみなくちゃわからなくて。植物とか食べ物とか、遺伝子配合していいもの掛け合わせてつくっていくわけじゃないからさ「人間」て。なんかほんとに、なんなら種死んでるかも知れないけど(水を)あげていかなきゃいけないってことが人生じゃない?。本当にそう思うんだけどさ。で、10年に一回みたいなさ、何ていうんだっけそういうの月見草っていうんだっけ、なんかわかんないけどそういう花もあるじゃん。だからもう絶対咲かないって思っているけど、思ってるけど10年間水あげて、10年後に急に種から芽が出る人だっているじゃん。こればっかりはなんとも言えなくて、でも死んでる可能性もある、種としては。ちょっとしか伸びないとかね。うーん。芽は出たけど、花は咲かなかったとかさ、そんなことだらけだと思うんだよな、人生って。でも水あげなきゃいけないっていう、水あげないと花は咲かないっていうさ。よく宝くじは買わないとあたらないっていうけど、買うなら買えばいいじゃん。でも水をあげ続けるっていうのはエネルギーをね。その、水をあげるっていう才能がまず必要で。花を持ってるってことも才能だから、そりゃ何かが上手くいくってことは本当に運命的なことだと思うんすよね。咲いた後も咲いて終わりじゃないからね。咲いた後もまた水あげないと枯れてくじゃんて言う。その咲いた種をまた(笑)なんかすごい寓話的な話ばっかりして申し訳ないけどさ、なんかそういうの結構あるんだよなーと思って。でもそれを、やんないと。

愛ってものも一緒だって話なんですよね。愛するってことも、水をあげなきゃだめだし。いつか人を愛せるかも知れないっていうさ。結構あるよね。もうオレ無理だーとかさ、ほんとにオレとか忙しいときに、人に優しくすることも1つの愛の、愛する方法の発見だと思うんだけど、ほんとに忙しいとさ雑になっていくんだよね、他者に対して。意識が飛んでるからさオレとか。だからそういうのがなるべくないように心がけてはいるけどね。いやでもそればっかりはさほんとに、人からもらえないんだよね。人にもらえないよね、これ。だから苦しいよね。何でもそうだけど。なんかすごい抽象的な話になってしまいましたけど(笑)。だから、自分次第ってこと。努力ってそういうことだよね。水をあげることってことなんだよね。
だからさ、他人(ひと)にそういうことをさ、言うのもよくないよねーとは思ってるんだよね。なんか「もっと頑張れよ」とか言いたくないしオレは言わないけど、頑張って上手くなるなら、頑張って愛が知れたらこんな楽なことはねーよみたいな。保障されてないけど頑張んなきゃいけないのは自分が一番分かってるんだけどねーみたいな。他人がいうなよみたいなね。とは思いますよ。はい。なんの話だっけwww。この先ね、まりなが如何にして愛というものに触れていくのかって話にはなっていくし、もう3話か。だいぶだいぶ展開見えていくかもしてないし、むしろここからより放り出されるかも知れないけど、楽しんでみてほしいなと思います。

 

 

 

 

 

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