【文字おこし】性差を書き分けてるイメージはない。人間を描いている。-SORASHIGEBOOK 2022年1月23日-

2022年1月23日放送 SORASHIGEBOOKより。いい話だったので書き起こしです。

 

ミアキス・シンフォニー最終章第一回読みました(中略)今までの連載の中ではあやちゃんとまりなが特に好きで、彼女たちが抱える闇の中に自分を感じたりと、とにかく細やかな心理描写に引き込まれていました。今回の、愛を必死に探しているまりなちゃんが痛々しく切なかったのですが、ママの愛を求めてるのに得ることができなかったまりなちゃんも、そんなママとは違う人間だと藻掻いてるまりなちゃんも、ママと同じように私の愛は未完成だったと絶望しているまりなちゃんも、環境こそ違うけれど私を見ているようでした。オルタネートの時も思ったのですが加藤さんは何で私のことを知っているんだと聞きたくなるくらい、若い女の子の心理描写が巧みだなと思っています。(19歳)

 

加藤:僕の中にいるんでしょうね、女子高生「しげちゃん」が(笑)。楽しいですもん書いてて。
それで言うとわかんないですよ、多少もちろん生活環境やら、そこにあるものが違うから書いてると女性的にはなるかもしれないけれど男子も女子もあんまり性差を書き分けてるイメージは個人的にはないんですよね。人間を描いているって言う気持ちはあるけれど、性差を描いているとかはないんだよね。年齢に関してはどうしてもそれに対する、例えば傷つくことに対しての対処も知ってたりとか、どれぐらいの、初ダメージに対しての傷口の深さとかは常に、人間変わっていくと思うんですけど、やっぱり当時で言うと性差みたいなものというよりは人間の性格みたいなさ。お正月とか特に友達が子ども連れてきたりするんだよね、僕が友達の家に遊びに行ったりとかさ、したときにはお年玉あげたりするじゃない。でなんかそういうの見ててもさ、なんか、ほんと人間て、性格違ぇなーみたいな、子ども見てても。でそれが親と似ているわけでもないんだよね。ーーどこで書いたかなー、オルタネートかーー子どもの性格が親から遺伝する、てか環境みたいなことじゃなくて、先天的な性格ってものもあるなぁみたいなさ。だから親御さんたちも、もちろん育て方とかで悩まれる方も多いんでしょうけど、本当にそれは本人が生まれると同時にもってきた性格っていうのもあるんだなぁみたいなことをさ、子ども見てると思うよね。こんな無邪気な両親からこんなおとなしい子どもがとか、逆もあるし、こんなしっかりした両親で、何かずいぶんわんぱくねみたいな。だからそこの因果関係みたいなものを明確に線引きできないだろうけど、なんか面白いですね。