「この3人が違う人生を選ばずに、今ここにいて良かった。」(増田貴久)

※ネタバレあり(TVガイドAlpha Vo.72)

 

コンサートはいつも、単純に楽しい、すごい、格好いい、驚いた、感動した、いい歌だった、あの歌聞けてよかったとか。いろんな感情が放出されるエンターテインメントの場になったらいいなと思いながら作ってきました。その上でNEWS20周年の今年、どんなことをベース、芯にして、コンサートを作っていったらいいんだろと考えたとき、それが僕の中で今一番思いが強いことだったんですよね。もちろん感謝している人たちは数えきれないくらいたくさんいて。いくら感謝してもしきれないぐらいのたくさんの感謝があるけど、

そもそも、あの日、俺たち3人が出会っていなかったら?

(TVガイドAlpha Vo.72 増田貴久)

 

不存在を考えることによって存在を示す、この考え方、この思いをプロデューサーに話し、加藤シゲアキが脚本とタイトルをつけ、実現したのが「Different Lives」だった。

 

 

youtu.be

(加藤さん、「another life : (二つあったら)もう一つの人生」ではなく、「different lives: あらゆる違う選択肢」というタイトル、見事にこれをくみ取っている...)

 

 

NEWSのコンサートを見てくれる人たちに対して、この3人が違う人生を選ばずに、今ここにいて良かったと。そういう思いが伝えられたらと思って。

(TVガイドAlpha Vo.72 増田貴久)

 

EXPOでの、まさにその発言を受けてこのインタビューはされている。

 

「20周年迎えて何がすごいって、この3人が出会えたことだと思うんですよ」(NEWS大集会2023)

「この人生だから3人会えたんじゃない?」(週間TVガイド関東版 2023.8.18号)

「僕たち3人はデビューした時からずっと一緒にいて、何も変わっていないから」(EXPOパンフ)

 

20周年でこれだと辿り着いた答えなのだろう。増田貴久さんが何度もそれを繰り返すようになった。そして

“死ぬまでやる”と繰り返すようになった。

 

2020~2021年の増田さんはこう言っていた。

もう解散の選択肢はありませんでした。
ひとりでもやるって先に言ってました。もちろんふたりと一緒にやるのは前提で、“俺ひとりでもNEWSやるわ”って。

“NEWSというものを残す。ふざけんな”って

(2021 おかべろ)

 

見ていれば明らかなことだが、あれからの3年、大変だっただろうけど、身も心も充実した日々を過ごしたのだろうと思う。”今が楽しい、ずっとこれが続けばいい” 増田さんは確実な宝物を手に入れた。このTVガイドAlphaで「Treasureー宝物ー」を聞かれた増田さんは『仕事』と応える。

 

この仕事に出会ったから今の僕があるし、仕事を通じて出会った人もモノも、もう全部が宝物だから。
もしも僕が今とは違う仕事を選択していたら、そっちの世界で宝物がいっぱいできていたかもしれないけど。僕はこの仕事に出会った。それが全てだなって

(TVガイドAlpha 72)

 

「この仕事に出会ったから今の僕がある」もっと突き詰めて言えば「出会い」である。巡り合わせ、縁、、、同誌の加藤シゲアキさんの言葉を借りればまさに「奇跡の連なり」とも言えよう。そして今辿り着いた答えを形に昇華したのが「Different Lives」である。

 

そして増田さんは、「NEWS EXPO」に『主人公』という言葉が多く出てくることに言及し、ファンに対して、自分を一番幸せにしようと思って生きていって欲しい、と語る。それは自己中心的という意味ではなく、自分が一番幸せでいられる環境を考え、自分が主人公のストーリーを作っていくように。そして自分も自分自身の人生をまずは大切に、そして楽しんでいく。U R not aloneは自分のこととして歌っていると。

"今までの超えた日々が 僕らにはあるじゃないか”

その人生を楽しむ意味と、大切な宝物をすでに増田さんは手にしている。

結局、自分たちが1番楽しんで、格好良い!って思える演出とか、そういうものを持っていないと伝わるものも伝わらないと思うんです。そこは自分たちが責任をもってやっていきたい。そんな中でメンバーに”絶対に格好いいから、これをやろう!”と提案した時に(…)まっすーがそこまで言うんだったら信じてみようと思ってもらえる関係性を2人と築けているなら嬉しい

(TVガイドAlpha 72)

 

この物語の主人公に告ぐ
歩みを止めず 前へと進みながら
仲間と出逢って 旅を続けてく
そんな時ふと隣で奏でる唄


この物語の主人公に告ぐ
悲しみ不安激動も愛も全て包み込むように 
今日も歌うから
まだ見ぬページの先にある笑顔に会いに行こう
どんな名シーンが君を待つだろう

(劇伴/NEWS)

 

「この3人が違う人生を選ばずに、今ここにいて良かった。」

すべての奇跡の連なりを、人生をかけ、芸術で人生の物語を表現していく。まさに「アイドル」の人生である。

 

 

 

 

 

 

 

余談: