『なれのはて』のラストシーンについて

※一読者がこう考えたと言うだけの記録です。ネタバレあり。

 


著者が言い切った「本気を出した」という言葉は全く相応なものであった。


『なれのはて』


発売当初から賞候補に入ってくるだろうという見立ても多かった、紛うことなき力作である。

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「この3人が違う人生を選ばずに、今ここにいて良かった。」(増田貴久)

※ネタバレあり(TVガイドAlpha Vo.72)

 

コンサートはいつも、単純に楽しい、すごい、格好いい、驚いた、感動した、いい歌だった、あの歌聞けてよかったとか。いろんな感情が放出されるエンターテインメントの場になったらいいなと思いながら作ってきました。その上でNEWS20周年の今年、どんなことをベース、芯にして、コンサートを作っていったらいいんだろと考えたとき、それが僕の中で今一番思いが強いことだったんですよね。もちろん感謝している人たちは数えきれないくらいたくさんいて。いくら感謝してもしきれないぐらいのたくさんの感謝があるけど、

そもそも、あの日、俺たち3人が出会っていなかったら?

(TVガイドAlpha Vo.72 増田貴久)

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”今ここに自分がいる。””2人のために、ファンの方のために「やる」って決めた。”(加藤シゲアキ)

※ネタバレあり(レタスクラブ23.9、TVnavi SMILE vol.50 23.10、TVガイドAlpha vol.72 23.10、QLAP!11月号)

 

 

グループに関しては自分よりも2人に幸せになって欲しいという思いがいつもあって。ふたりがやりたいことが出来ればいいなと思うけど、2人もそう思っているかもしれないね。

加藤シゲアキ レタスクラブ2023年9月)

 

加藤シゲアキさん、ずいぶんと小山慶一郎さん増田貴久さんへの愛が強い。深く尽くしているなぁと思っていたけれど、ここにはもっと根深いものがあるようだということが分かってきた。

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加藤シゲアキ「なれのはて」感想 ~エンターテインメントの力を信じて~

※ストーリーネタバレ無し。引用有り。本文の意見に渡る部分は全て私見であることをはじめに申し添えておきます。紹介文ではなく、ただの感想文です。

 

今こそである。

やはりこの人はそういう運命を引きつける力があるのかもしれないとさえ思う。

『なれのはて』が偶然にも「今」発売されること、逆に運が強すぎると思う。この本がすでに潜在的に持つ深い意義を、NEWSの加藤シゲアキが今の時代に刊行したことが、その意義を究極に意義たらしめている。全ての人にどうにか知って欲しい。今こそなのである。一矢報いるわけではなくて、今こそ実感を伴って時代を学び「正す」ことができる。

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小説現代2023年10月号 加藤シゲアキインタビューを読んで

 

小説現代 インタビューを読んで、

もはや色眼鏡云々以上に、
悪意を持った読解力のない人が、
ここで扱った悲しみの歴史と、本作が伝えようとしている重要な視点を不誠実に捉えないでほしいという思いなのではと私は感じました。

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